フジ『VS嵐』■140703

 嵐+1(今田耕二)VS渡辺徹率いる『ぽっちゃり軍団』。『ぽっちゃり軍団』のゲストからモーニング娘。’14から鈴木香音が登場。アイドルにとってはタブーな『ぽっちゃり』というネガティブ要素を笑いに変えて、自分の長所として売り出す。娘。9期オーディションで一発芸を披露しプロデューサーつんく氏の慧眼に留まった原点を持つ鈴木香音の愛すべきキャラが今ようやく世間から認知されだしたという意味で、今回の香音ソロ出演はエポックメイキングな出来事だった。
 つんく氏がいつか「鈴木(香音)が持つ面白さが世間に浸透した時が真の意味でモーニング娘。’14が売れるとき」という趣旨の発言をしていたと記憶しているが、そのきっかけとなるべきゴールデンの人気番組での貴重な香音のゲスト回なのである。
 内容は4つのアトラクションを嵐チームと対決して最終的にスコアの多いほうが勝ち、というわかりやすいバラエティ番組。番組最初の登場時から香音は“愛くるしいぽっちゃり”感が出ていたように感じた。
 現在の「モーニング娘。’14」の特徴である、①コンサートツアーを精力的に行っている事、②動きの激しいフォーメーションダンスについて彼女自身の口からわかりやすく自然な流れで紹介できたいたし、香音のダンス時における特徴の「上下手の移動が多い」ことでスタミナがある事をアピールしていた。なるほど、ケンコバさんの「お前は出来る奴や!」というコメントも併せ、しっかりとソロ出演の強みを生かしたセルフプロモーションが出来ていたのには感心した。
従来の悪評高かった反応しにくい一発芸から脱却して、自然な流れで勝負できたことが◎。
 ゲームの結果、『ぽっちゃり軍団』は残念ながら逆転で負けてしまったが、鈴木香音の魅力はしっかりと視聴者そして共演者に印象付けられたと思う。
 私自身は特に鈴木香音を激推し!というほどでもないが、それでもハロプロメンバーの出演番組のなかでは2年前のモーニング娘。9期10期をフィーチャーした「ブラックバラエティ」に次いで楽しく見られた今回の「VS嵐」。

 鈴木香音天晴れ!